白糸刺しゅう

白糸刺しゅう動画講座のブランドロゴができました

パントン久美子

私が主宰している動画講座、今まで名無しでした😱

インスタのアカウント名のKumip_broderieを使って活動をしていたし、2年前に初めて6つのテクニックを学ぶへデボ講座を作ったときは、ここまで色々な講座を展開するとは計画していなくて、ここまでズルズルときてしまいました。

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今年の夏に作品展をするときもお教室名がなくて、ポスターを作るときにも困りました😅

リアルでお教室をしているわけでもないので、お教室名やアトリエ名を持つのが少し不自然なように思ってたのですが、これからはFil Blancというブランドロゴを使うことにしました。

ロゴのデザインはフランス在住のイラストレーターのMarineさん。以前から、トリコロルパリなどに書かれているイラストがかわいいな〜と思っていたのでお願いしました。

Fil Blancはフランス語で白い糸という意味です。今はデンマーク在住ですが、夫はフランス人でいろんな国に住んでもいつかはパリに戻ることになっているので、フランスと私は切っても切り離せない、ということでフランス語にしました。春に法人化したのですが、社名もシロイト株式会社です。人生をかけて白糸刺しゅうにコミットしています😂

手芸や刺しゅうって、日本では貧乏くさいとかダサいとかネガティブなイメージがあるんだな〜と感じることが多々あるのですが、私は白糸刺しゅうは洗練された美しさのある刺しゅうだと思っています。なので、このロゴを見てこれから白糸刺しゅうを刺してみたいな〜と思った方に少しでもお洒落な感じをイメージしてもらえたら嬉しいです。

生活の中に美しいものがあるって本当に素敵なことです!大きな作品を作る必要なんてなくて、小さなドイリーだって額に入れて飾るだけでも素敵だし、花瓶の下に敷いても素敵ですよね。なにより、刺しゅうをしている時間も楽しいです。音楽を聴きながら刺したり、考え事や自分と対話しながら刺したり。次にどんな作品を作ろうか、きれいなものを見たらこんな図案を刺せないか、など想像を膨らませながらワクワクしたり。暮らしが豊かになるってこういうことなんですよね。白糸刺しゅうのおかげで、私は日々の暮らしが本当に楽しくなっています。

あと白糸刺しゅうは深く沼ってくると、ヨーロッパの文化慣習、歴史、宗教などなど白糸刺しゅうを入り口にいろんなことを知る、学ぶきっかけにもなります。私は若い頃からイギリスが好きで大学でもイギリス文学を専攻しました。ドイツやフランスには興味がなかったのですが、白糸刺しゅうを学ぶうちに西洋史全体に興味を持ち、NHKカルチャーの西洋史のクラスを受講して学んだり、最近はヨーロッパの建築物などにも興味が出てきました。趣味をとおして知識や興味が広がるのも素敵だと思いませんか?!

白糸刺しゅうは伝統的な手芸だし、技術的にもフランス刺しゅうより難しい(ように見える)こともあって、ハードルが高いのは事実…特にお若い方で白糸刺しゅうを知っている人は少ないし、まだまだ認知を拡大していく必要があると強く感じています。

10代20代の若い方にも白糸刺しゅうを知ってもらい、気軽に楽しんでもらいたいですよね〜。みんながみんな白糸刺しゅうに沼らないかもしれないけど、ジョブズのコネクティングドットのように、いつか白糸刺しゅうが何かのきっかけになることもあるかもしれません。

私はもともと、編み物から手芸を始めました。20代の若かりし頃は毎週土曜日に編み物教室に通い、編み物を楽しんでいました。紆余曲折あって白糸刺しゅうに着地したわけですが、あの時に編み物教室に通わなければ絶対白糸刺しゅうに着地できなかったと思うのです。

白糸刺しゅうからレースに行くかもしれないし、違うアートに行くかもしれないけど、白糸刺しゅうが何かのきっかけになったら嬉しいなと思います。白糸刺しゅうを見て「美しい」って思わない人はいないはずです!10歳の息子でさえ「ママの刺しゅうってほんとにきれいだね」って言いますから♡フランス刺しゅうや編み物に比べると白糸刺しゅうは本も情報も少なく、超隠れ家的な存在ですが、若い人でも知ったら刺したいと思う人はたくさんいるはず。まずは知ってもらえたらな〜。なので、来年も作品展を開催しますよ!

そうそう、8月に10代20代の若い方向けに動画講座と材料を無料で配布するということを実験的にやりました。予想の10倍くらいの方から応募があり嬉しかったのですが、同時に、誰にでも無料で配布するのは難しいということもわかりました。「彼氏のお姉ちゃんがやりたいって言ってた」とか「10代の娘と一緒に私も無料でやりたい」など、、、私の伝え方が悪く本意が伝わっていないところもあり…。

きちんとしたルールを設けて若い方向けのプログラムもやりたいとは思うものの、日々、目の前のこなさなければならない仕事に忙殺されていて実行に移せていないのですが、追々こちらも始動したいなと思います。若い方の中で将来、白糸刺しゅうを教えたいとかこの技術を後世に継承してくださる方が見つかれば嬉しいです。

ということで、今日はお知らせの記事になりました。

これからも白糸刺しゅうを1人でも多くの方に知ってもらい、刺してもらえるような活動をしていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

パントン久美子

ABOUT ME
パントン久美子
パントン久美子
デンマーク在住 白糸刺繍家
2009年スカルス手工芸学校に留学しヘデボを学ぶ。2012年〜2017年まではパリ在住。ルサージュやフランスの白糸刺繍教室で刺繍を学ぶ。2024年7月文化出版局より「whitework ヨーロッパの白糸刺繍技法より」を出版。現在はコペンハーゲン在住。
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