プライベート

デンマークの素敵な毛糸ブランド

パントン久美子

我が家から歩いて15分くらいのところにある毛糸屋さんKniting for oliveがすごく素敵なのでご紹介します。

このブランドは2015年にデンマークで作られたブランドです。お母様と娘さんの2人で立ち上げたブランド。娘さんのCarolineが第一子のOliveちゃんを妊娠したことをきっかけに、赤ちゃん向けのシンプルでエレガントな編み物パターンや高品質な毛糸が欲しいと感じたことが、ブランドの創立に繋がったそうです。

最初は、編み物パターンのデザインにフォーカスしていたそうですが、環境に配慮した毛糸の必要性に気付き、自分たちで毛糸を生産する方向へ進化していたそうです。母親のDitteはデンマークの伝統的な編み物文化に根ざした知識を持っており、娘のCarolineはモダンなデザイン感覚を持っていて、この二人のコンビネーションがすごくユニーク!

設立当初から環境への配慮にこだわっていて、毛糸の製造過程で使用する素材はすべて高品質でオーガニックやエコテックス(OEKO-TEX)認証を取得しているものが多いです。

とにかく安心、安全。原材料も作られるプロセスもすべてが安心のブランド。

お店もシンプルですごく素敵なんです。

 店舗はデンマークに2店舗ですが、オンラインでも購入できます。いろんなメーカーを扱う毛糸屋さんではなく、knitting for oliveの毛糸のみが購入できます。

色々可愛くて、決して広くない店内ですが、長居してしまいました。すべてがかわいい〜。編み物をする時間がなかなか取れないのですが、ゲージ用の定規とかも欲しくなっちゃう。

このディスプレイもすてきですよね。照明で写真がオレンジになっているけど、実物の毛糸の色はもっともっときれいです。

ニュアンスカラーというか、このアンニュイな色感!編まなくても自室に飾っておきたいかも。

編んであるお洋服も売っています。ベビーとキッズ用がほとんどだけど、デザイン性の高いものが多く、息子が小さかったら絶対買っていたと思う!

Knitting for Oliveは、単なる毛糸ブランドにとどまらず、編み物を通じて持続可能な未来を築こうとするコミュニティの一部でもあります。消費者やデザイナーたちと連携し、環境に配慮したクリエイティブな作品作りを推進してるそうですが、店内やSNSを見るだけでもこのブランドが大事にしていることがわかる。

デンマーク人は編み物が本当に好きだと思う。H&MもZARAもあるけど、安いものをどんどん消費するというより、良いものを長く使うという方が、デンマーク人のライフスタイルや気質にも合っているのだと感じます。

環境に配慮する、とかオーガニックとか減農とか、日本だと大袈裟に謳われているようなことがデンマークでは普通だったり。日本でもこういうことが「普通」になるといいなと思っています。もちろん、理想郷はありませんのでデンマークにはデンマークの社会問題もあるし、私は移民としてこの国で3年以上暮らしていますが、いつも日本に住みたいと思ってます。

これは言語の問題だけでなく、やっぱり日本てすごい国だと思う。3割負担でいつでも病院に行ける、政治の汚職問題も他国に比べたら全然マシだと思うし、大きな国なのに治安も良くて清潔で。こんな国は他にないと思う。って話がだいぶ逸れましたが、私が最近気に入っている近所の毛糸屋さんのご紹介でした。

ABOUT ME
パントン久美子
パントン久美子
デンマーク在住 白糸刺繍家
2009年スカルス手工芸学校に留学しヘデボを学ぶ。2012年〜2017年まではパリ在住。ルサージュやフランスの白糸刺繍教室で刺繍を学ぶ。2024年7月文化出版局より「whitework ヨーロッパの白糸刺繍技法より」を出版。現在はコペンハーゲン在住。
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